秋華賞

今週は、牝馬3冠の最終戦・秋華賞が、京都競馬場の芝2000mを舞台に繰り広げられる。そこで、オーストラリアのタスマニアで騎手兼調教師として奮戦している西谷泰宏による馬体診断予想を掲載。さらに前哨戦を振り返る。

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予想者・解説者プロフィール
西谷泰宏

西谷泰宏(にしたに・やすひろ)

オーストラリアの競馬学校を経て、2006年に騎手免許を取得。通算1545戦70勝(タスマニア、岩手競馬にて)。2014年は岩手競馬で2ヶ月の短期騎手免許で騎乗し107戦6勝。2016年には調教師免許を取得し、タスマニア初の騎手と調教師の二刀流ライセンスを保持。当面の最大目標はメルボルンカップ制覇。厩舎のスタイルは「一頭入魂」。タスマニアの地の利を活かし、あらゆるアプローチからG1制覇が出来る馬作り・厩舎作りを目指している。


秋華賞
10月18日 京都11R 芝2000m

西谷 馬名 性齢 斤量 騎手
1 1   ミヤマザクラ 牝3 55.0 福永祐一
1 2 リアアメリア 牝3 55.0 川田将雅
2 3   マルターズディオサ 牝3 55.0 田辺裕信
2 4   ホウオウピースフル 牝3 55.0 池添謙一
3 5 × ウインマイティー 牝3 55.0 和田竜二
3 6   ダンツエリーゼ 牝3 55.0 太宰啓介
4 7   ムジカ 牝3 55.0 秋山真一
4 8   ソフトフルート 牝3 55.0 藤岡康太
5 9   サンクテュエール 牝3 55.0 ルメール
5 10   クラヴァシュドール 牝3 55.0 M.デム
6 11   フィオリキアリ 牝3 55.0 北村友一
6 12   マジックキャッスル 牝3 55.0 大野拓弥
7 13 デアリングタクト 牝3 55.0 松山弘平
7 14   オーマイダーリン 牝3 55.0 幸英明
7 15   ミスニューヨーク 牝3 55.0 長岡禎仁
8 16 パラスアテナ 牝3 55.0 坂井瑠星
8 17 ウインマリリン 牝3 55.0 横山武史
8 18   アブレイズ 牝3 55.0 藤井勘一

 4戦無敗で牝馬2冠を達成したデアリングタクト。ぶっつけで秋華賞に挑む。史上初の無敗の牝馬3冠なるか注目が集まる。
 リアアメリアは2歳時にアルテミスSを快勝してクラシック候補になったが、その後は結果を出せずにいた。前走ローズSで強い競馬で勝利。最後の1冠を狙う。
 オークスであと一歩で勝利を逃したウインマリリン。2000m以上では安定している。オークス以来なだけに、仕上がりに注目したい。
 そのほか、紫苑Sを勝ったマルターズディオサ、オークス3着馬ウインマイティー、トライアルを叩いたクラヴァシュドール、ローズSで激走したムジカ、紫苑Sの2着馬パラスアテナ、距離が合いそうなミヤマザクラマジックキャッスルなどが出走を予定している。(KOL編集部)



の予想

ウインマイティー

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
スラっとした脚長の馬体でとてもスッキリした仕上がりになっている。筋肉が強張った感じが全くなく前走の疲れは全く無さそう。距離はもう少し長い方が良いのではないかと思う。

ウインマリリン

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
スクリーンヒーロー産駒らしく筋肉がしっかりついている上にバランスが良く中距離向きの馬体をしている。オークス時より少し胴が詰まって成長が伺えるのは好印象でかなりのプラス材料と考えるが、ややゆとりも見えるので今回の直行がどう出るのか注視したい。

クラヴァシュドール

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
決して大きくない当馬だが、筋肉質でバランスも良くどちらかと言うとマイルに適性がありそうな馬体をしている。前走より皮下脂肪がギュッと絞られて仕上げは完成しているように見える。馬体重が極端に減っていなくて内枠を引いた場合は面白そう。

デアリングタクト

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
やや背丈が伸びたように見え春からの成長が伺える。前走オークス時よりアバラは浮き出て皮下脂肪は薄く仕上がった状態となっている。休み明け直行の今回だが、馬体重が増えていても純粋に成長分で、問題なく能力を見せる事が出来るだろう。パドックでは硬さが出ていないかだけ注視したい。

パラスアテナ

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
とても柔らかそうな馬体をしている。大きくはないが前駆・後駆・背中にしっかり筋肉がついていて無駄のない魅力的な馬体をしている。仕上がりはここを大目標にしてきたような出来栄えで好印象。

マジックキャッスル

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
母は500kgを超える馬体を持ちマイラーとして活躍していたが、当馬は420kgがやっと。これで馬格がもっと大きければと口惜しくなるくらい馬体のバランスは素晴らしく、筋肉はつくべきところにしっかりとついている。前脚の骨がまだ柔らかそうな事や、馬体の大きさからして良馬場を望みたい

マルターズディオサ

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
春と比べると、やや胴が長くなっているように見え、首差しもスッキリしている。前走で既に証明はしているが、この馬体なら2,000mの距離は勝負圏内に入っているので、春とは違ったイメージで見てみたい。

ミヤマザクラ

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
バランス的にコンパクトだが筋肉量が厚く、どちらかというと母系から来た馬体に見える。まだ僅かに成長途上なのではないかと思える馬体をしており今後の活躍も期待できそう。適性としては、もう少し短めの距離で力のいる馬場かダートも面白そうではある。

リアアメリア

【2020年秋華賞出走前】
写真:競馬ブック
前走もとても良い出来だったが、今回は更に仕上がっている。春からの成長が著しく、一走使った事のマイナス要素は皆無。馬体もほぼ完成されてしっかり中距離を走りきれる。繋ぎを見る限り、良馬場の方が良いのではないかと思う。

西谷泰宏の最終決断

去年のクロノジェネシスのように3歳春からの成長というのは重要で、馬券購入の大きな判断基準になる。春の主役デアリングタクトの成長分も著しいが、その他のライバルも春よりグレードアップしてきている。デアリングタクトの三冠制覇も勿論見たいのだが、今回は純粋に成長度の高そうな馬を順に挙げてみる事にした。

結 論

  • ◎(2)リアアメリア
  • ○(17)ウインマリリン
  • ▲(13)デアリングタクト
  • △(16)パラスアテナ
  • ×(5)ウインマイティー

買い目

  • 馬連(計7点)
    2⇒17、13、16、5
    17⇒13、16、5
  • 3連複:1頭軸(計6点)
    軸 2
    相手 17、13、16、5
  • 3連単:フォーメーション(計24点)
    1着 2、17
    2着 2、17、13、16、5
    3着 2、17、13、16、5
  • ※買い目はKOL編集部の見解です

前哨戦Check!競馬道OnLine編集部による回顧

ステップレース1 ローズS(G2)

2020年 9月 20日(日) 中京11R ローズS 18頭 芝 2000m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手 着差 単勝人気
1 1 リアアメリア 牝3 54 川田 将雅 01:59.9 3
2 13 ムジカ 牝3 54 秋山 真一郎 2 14
3 8 オーマイダーリン 牝3 54 和田 竜二 1 1/4 11
4 15 デゼル 牝3 54 武 豊 クビ 4
5 9 クラヴァシュドール 牝3 54 M.デムーロ クビ 2
リアアメリアの強さが光ったレースだった。道中2番手につけ、直線で先頭に立つと他馬を一気に引き離す。2着に2馬身差の横綱相撲だった。2着は道中後方で我慢した1勝馬のムジカが差した。秋山真一郎騎手の好騎乗が光った。3着オーマイダーリンも和田竜二騎手がうまく導いた。1番人気のデゼルは4着。トライアルとしてはまずまずのレースだった。

ステップレース2 紫苑S(G3)

2020年 9月12日(土) 中山11R 紫苑S 18頭 芝2000m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手 着差 単勝人気
1 10 マルターズディオサ 牝3 54 田辺 裕信 02:02.1 5
2 18 パラスアテナ 牝3 54 武 豊 1 1/4 10
3 16 シーズンズギフト 牝3 54 C.ルメール クビ 3
4 2 マジックキャッスル 牝3 54 浜中 俊 ハナ 6
5 8 ミスニューヨーク 牝3 54 加藤 祥太 クビ 8
桜花賞とオークスで結果が出なかったマルターズディオサが危なげなく勝利した。スローの2番手を追走し、直線入り口で先頭に立つと、そのまま押し切った。2着はパラスアテナが差した。シーズンズギフトは経済コースを回って3着。後方からの競馬となった人気のスカイグルーヴやウインマイティーには厳しい流れだった。

ステップレース3 オークス(G1)

2020年 5月24日(日) 東京11R オークス 18頭 芝2400m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手 着差 単勝人気
1 4 デアリングタクト 牝3 55 松山 弘平 02:24.4 1
2 16 ウインマリリン 牝3 55 横山 典弘 1/2 7
3 7 ウインマイティー 牝3 55 和田 竜二 クビ 13
4 6 リアアメリア 牝3 55 川田 将雅 3/4 8
5 12 マジックキャッスル 牝3 55 浜中 俊 3/4 14

 

桜花賞で豪脚を披露したデアリングタクトが、ここでも圧巻の強さを見せた。2枠4番だったためか、道中は内に包まれて厳しい競馬。直線に入っても前が開かない展開。ようやく進路を確保すると、あっという間に他馬を抜き去った。ウインマリリンはインの2番手で直線最内をついて2着。ウインマイティーは先行して勝ちパターンの競馬だったが、最後に止まって3着。

エルちゃんの予想

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